FIPLM(フィペルム)です。
撮影した映像をあとで見返したら、手ブレがひどくてガッカリ…そんな経験をしたことありませんか?
家族や友人との思い出、かけがえのない瞬間を動画に残すとき、どうしても気になってしまうのが「手ブレ」ですよね。
最近ではスマートフォン用のジンバルなんかも登場しており、どれだけ手軽に綺麗な映像がとれるかが重要視されているようにも感じます。
今回の記事では高価な機材がなくても、ちょっとした工夫をするだけで、プロが撮ったような滑らかで美しい映像を撮影できる手ブレ防止のテクニックをご紹介します。
手ブレを防ぐ第一歩は、実は「撮影前」にあります。正しい姿勢、持ち方のコツを身につけるだけで、安定感は格段にアップします。
今回のご紹介する方法を身につけるとジンバルなしでも下記のような動画を撮影機出るようになります。
こちらの動画はジンバル無しの全て手持ちで撮影しています。
正しいカメラの持ち方を身につける
カメラの持ち方一つで、ブレの度合いは大きく変わります。
脇をしっかり締める
腕を体から離すと、重さで不安定になります。両脇をしっかり締めて、二の腕を体につけるように持ちましょう。
ただし、歩行する時は脇を閉めません。歩く時は脇を軽く開き、肘を軽く曲げてあることで上下の揺れを腕で補正します。
両手でしっかりとホールド
片手ではなく、必ず両手でカメラを支えます。手のひら全体で包み込むように持つと、より安定します。
指の力を抜く
緊張して指に力が入ると、かえって細かな震えが伝わってしまいます。リラックスして、優しくカメラを支えるイメージで持ちましょう。
まずはここまでが撮影前の準備です。
続いて、動かずにスライダーショットなどの動きのある撮影をする方法のお話をしていきます。
動かずに動きのある撮影をする立ち方
映像撮影の際に、自分の体を最大限活用することで、ブレを防ぐことができます。
足を肩幅に開いて立つ
足元がぐらつかないように、しっかりと地面に足をつけます。肩幅に開くことで、安定した姿勢を保てます。
腰を落とす
少し腰を落とすことで、重心が下がり、体がどっしりと安定します。
この状態で腰を水平に動かすイメージで左右に動かしてみましょう。軸が安定したまま綺麗にスライダーショットの撮影が可能です。
ただし腕を左右に動かしてしまうと、カメラが斜めったりしてしまうため、腕はしっかりと固定して、腰だけを動かすのがポイントです。
また足を前に一歩だして、前後動きをする事でプッシュインやプッシュアウトをすることもできます。
カメラを3点で支えて安定感を増す
高価な機材がなくても手ブレを減らす方法として、カメラを固定する箇所を増やす方法があります。両腕でカメラを支えていますので2点はおさえています。プラス1点、支えるポイントを増やしましょう。
ネックストラップを使う
お金をかけずに安定感を増すならネックストラップがおすすめです。
ピーンとストラップが伸びるように両腕で引っ張りましょう。アイレベルで撮るなら顔の前方に、ローポジションで撮るなら下に引っ張りながら撮影するだけで安定感が増します。
個人的にではありますが、革のストラップなどがおすすめです。
ファインダーを使う
ファインダーがある場合にはファインダーを顔にくっつけてを覗きながら撮影をすると安定感が増します。
ウエストポーチに乗せる
高さは固定されてしまいますが、ウエストポーチにカメラをのせて撮影する方法もかなり安定感します。
プラスして腕が疲れにくいのもポイントです。
カメラ本体を体に密着させる。
バリアングルモニターが付いているカメラであれば、カメラ本体を体に押し当てて撮影する方法も効果的です。
また、Vマウントバッテリーをカメラのモニター側に取り付けると、そのバッテリーを体に密着させることができるため、さらに安定感が増します。
重量をつける
先ほどのvマウントやモニターを取り付けることで重さが増し、小さなブレを抑えることができます。
とはいえ…Vマウントを使用すると機材は増えるし、荷物は重くなるしちょっと値ははるしでお手軽にできる内容ではないですが…。
歩きながらでもブレない撮影方法
「歩きながら景色を撮りたい!」そんな時も、コツを知ることでブレの少ない映像が撮れます。カメラ本体の手ブレ補正とあわせることでより綺麗な映像の撮影できます。
足の指の付け根付近を使って歩く。
よく忍者歩きのように踵から足の裏をつけていって歩くと聞きますが、個人的には踵がついてしまうと振動が発生しやすいように感じます。そのため、踵は使わず足の母趾球、小趾球、中足骨頭部を意識して踵を使わずに歩くのがおすすめです。
腰を落として歩くときに腰を上下させない
普通に歩くと自然と体が上下に動いてしまいますので、膝を落として、腰の位置を一定に歩くようにしましょう。
脇を軽く開く
脇を閉じると体のブレを直で拾ってしまい、ブレが発生してしまいます。逆に脇を軽く開き、肘を曲げてクッションのように使うことで、上下のブレを吸収する効果が期待できます。
手ぶれ補正を使う
カメラやレンズについている手ぶれ補正や電子手ぶれ補正を使うことで、格段に綺麗な撮影することができます。特にLUMIXシリーズは電子手ブレ補正をいれることでジンバルをつけているかのような映像を撮影することができます。
* レンズ内の手ブレ補正(IS): レンズに内蔵されている機能です。レンズとカメラ本体の両方に手ブレ補正機能がある場合は、両方をONにするとさらに効果が高まります。
* ボディ内の手ブレ補正(IBIS): カメラの本体に内蔵されている機能です。レンズが補正機能を持たない場合でも、この機能があれば手ブレを抑えることができます。
* デジタル手ブレ補正: ソフトウェアで映像を補正する機能です。画角が少し狭くなるデメリットはありますが、手持ち撮影では心強い味方になります。
編集でさらに綺麗に!コツは広角気味で撮影すること
どんなに気をつけても、手ブレは発生してしまいますので、仕上げに動画編集ソフトの手ブレを補正機能を使って綺麗に編集しましょう。
Adobe Premiere Pro
ワープスタビライザー: 映像の揺れを自動で検知し、滑らかに補正してくれる機能です。数クリックでプロ並みの安定感を実現できます。
Final Cut Pro
スタビライゼーション: 映像全体を分析し、手ブレを補正してくれる機能です。
DaVinci Resolve
スタビライザー: 業界標準の編集ソフトにも、高性能な手ブレ補正機能が搭載されています。
これらの機能を活用することで、撮影時の手ブレを見違えるほど抑制し、まるでジンバルで撮影したかのような滑らかな映像にしてくれます。
しかしこの機能を使うとクロップされてしまうため、理想のmm数よりも5mm前後広角で取っておき、あとで調整できる状態にしておきましょう。
まとめ
綺麗に撮るためにはまず体の使い方を覚える。
ストラップやポーチなどを使ってカメラを3点で支える。
動くときは腰の高さが上下しないように歩く。
これらの技術を身につけるだけでジンバル不要でも綺麗な撮影ができるようになります。
また撮影した動画に編集の手ぶれ補正を使うことで、より一層手ぶれを感じさせない綺麗な映像にすることができます。
手ブレの少ない綺麗な映像を撮影したいという方は、是非参考にしてください。