一眼レフのダイヤルには、M(マニュアルモード)、P(プログラムモード)、A(絞り優先モード)、S(シャッタースピード優先モード)が割り振られています。
正直、それぞれのモードについてマニュアルを読んでみても初心者の方にはピンとこないとこないのではないかなと思います。私はよくわからずPモードばかり使っていました。
目次
各モードについて知る前に
撮影の基本的な設定はシャッタースピード、ISO感度、f値によって決まります。
項目 | 明るくなる | 暗くなる |
---|---|---|
シャッタースピード | 1/30秒,1/60秒など遅くする ※ブレや残像を出せる | 1/200秒,1/400秒など早くする ※ブレや残像を消せる |
f値 | f1.4,f2など数値を小さくする ※ボケ感が大きくなる | f8,f16など数値を大きくする ※ボケ感が小さくなる |
ISO感度 | ISO3200など大きくする ※ノイズがでやすくなる | ISO100など小さくする ※ノイズが出にくくなる |
各項目の特性を理解した上で撮影を行うと表現の幅も広がりますし、各モードがより有効的に活用できるのではないでしょうか。これらを理解して初めてMモードを使用した時には、これで一人前だ!と得意げになったりもしました(普通のことなのに…)。
【Pモード】露出だけきめて全部お任せ
★初心者にオススメなモード
露出ボタンをおして画像の明るさだけ決めればとれるモードです。
特にそのままシャッターがきれればOKなようであればここの設定すら必要なく、初めての方にはぴったりのモードだと思います。
もちろんそのままでも使えますが、シャッタースピード以外は制御できるところもポイントです。
ISO感度をオートではなく選んで設定してあげることで、f値やシャッタースピードで調整してくれますし、f値もいじってあげれば、シャッタースピードのみで調整してくれます。
とはいえ、そこまでやるのであればAモードで良いと思いますのでそのままでやはり十分かなと。
【Aモード】f値だけきめてお任せモード
★ポートレートやマクロ、スナップなどボケ感をコントロールしたい方向けのモード
こちらはf値と露出を設定することでシャッタースピードとISO感度を自動で調整してくれるモードです。
特に写真の場合であれば、被写体の前後関係を切り離すためのボケ感を出すために、f値の低い単焦点が使用されるケースも多くあります。そんな時にボケ感を左右するf値だけ決めて撮影できるのは非常に楽です。
こちらもPモード同様にISO感度をオートではなく設定してあげるとシャッタースピードで合わせてくれます。
【Sモード】動きが早いものを撮影する時に便利
★お子さん運動会や野鳥など動くものを撮影される方にオススメのSモード
★LOG撮影を行わないのであれば動画でもオススメ
シャッタースピードと露出を設定して、f値やISO感度を自動で調整してくれるモードです。
動くものを撮影するときには速いシャッタースピードが求められますが、f値やISO感度を細かく調整している余裕はない!といった時にとても役にたちます。
こちらの場合はISO感度をオートではなく設定してあげることで、f値のみで調整を図ってくれます。
そのため、f値を高く使いたい時には高めのISOを設定すると良いと思います。
【Mモード】設定を全部することで得られる自由度
★ニュアンスを全部調整したい方にオススメのMモード
★夜景写真や天体写真を撮影したい方には必須のモード
シャッタースピード、f値、ISO感度の全てを設定して扱うモードです。Mモードの入るまでは活躍していた露出設定のボタンもこのモードでは反応をしなくなります。
Mモードで撮影ができるようになるとスローシャッターの表現が広がりると思います。水面を綺麗に写したり、残像感を出したり、はっきりとした光の光芒を撮ったりなど。写真をみて綺麗だなと思っていたものが撮影できるようになります。
まとめ
まずはPモードから触ることでスナップや旅行の記録などを楽しく撮影するのが最初は良いとは思いますが、Mモードで何をさわるとどうなるのかをいっぱい試すことで上達するところも多くあると思います。
今回はダイヤルのそれぞれのモードについて説明しました!
FIPLMのYODOでした!