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カメラのISO感度って?ISO感度について分かりやすく解説

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ISO感度は、「International Organization for Standardization」の略(らしい)です。
今では写真も動画もデジタルで保存ですが、昔はフィルムで記録するものでした。
そんなフィルムが主体の時代でしたので、フィルムがどの程度弱い光まで記録できるかを示す基準として国際標準化機構で作られた写真フィルムの規格だとか。

ISO感度って何??

ISO感度を分かりやすくいうと、入ってきた光の量を「どのくらい増幅させる?」というもの。
入ってくる光の量自体は「シャッタースピード」と「絞り値」によって変わります。

シャッタースピードはシャッター時間が短くなるほど暗くなり、f値はf16やf22など数値が高くなるほどボケ感がなくなり、暗くなる特徴があります。
例えば、スポーツ系や野鳥の撮影などの場合は望遠レンズが必須になるりますし、一瞬をおさえるためににはシャッタースピードをあげて、強いボケを適正にするためにf値を絞る必要があります。
その結果、ちょっと暗いな…となってしまった時に役に立つのがISO感度です。

ISO感度の数値は100、200、400、640、800、1000、1600、2000といった感じで結構細かくあるため、適正な明るさを得るように調整ができます。
また、機種によっては409600という数値をもっているものもありますので、相当くらいところでも撮影が可能です。(そんな数値どこで使うんだろう…洞窟…?)

ベースISOから離れるほどにノイズが乗ってしまう

ISO感度の数値はいろいろあるとお伝えはしましたが、それぞれのカメラによりベースISOまたはネイティブISOと呼ばれるものが決まっています。
簡単にいうと、センサーの力を最大限に生かせるISO感度です。
例えば、ベースISOが250の場合であってもわりと2000くらいまではノイズが気になりにくい感じがするのですが、3200や6400くらいになるとシャドウ部のノイズが目立ってきます。
そのため、ノイズを抑えるのであればベースISOに近い数値を設定することをおすすめします。

写真撮影でのノイズはわりと後処理でなんとかなるケースも多い

とはいえ、写真であればそんなに気にしなくても大丈夫な気がします。
最近はLightroomのノイズ除去が優秀なので、結構後処理でなんとかなるケースも多いです。
ただやっぱりベースISOで撮影しておいた方がやっぱり綺麗というのは変わりません。

写真を撮影する機材であればフルサイズがオススメです。
撮影時のISOとしましてはiso100-3200くらいは全然問題なく使えるので、ある程度暗い環境であっても綺麗に撮影できます。
長年マイクロフォーサーズを使っていましたが、やはり写真でノイズがでたときのザラザラの粒がわりと大きく入ってしまうため、後処理がしにくいのがネックでした。正直、暗い環境でキツいかもしれません。

動画撮影のノイズは後処理が大変…

大変と書きましたが、Vlogとか普通に動画を楽しみたいという方はISO感度2000くらいまでであれば使用してもあんまりノイズは気になりません(機器によるとは思いますが)。それ以上であっても酷く目立つの6400くらいかなと思います。とはいってもそれもやはりホームビデオクオリティであれば個人的にはあんまり気にしなくていいと思います。ノイズも一種のあじわいかと。

ただ、動画で本格的に作品作りをするためにLog撮影を行うのであれば機材選びが重要です。
ノイズを極力抑えて綺麗な映像を撮るのであればSONY FX30や、SONY FX3、LUMIX S5Ⅱ、LUMIX GH7、FUJIFILM X-H2Sのようなデュアルネイティブisoを搭載しているものがオススメです。
特にワンオペ環境においてはライティングを十分にセッティングできない機会も多いので。
個人的にはS5Ⅱのデュアルネイティブiso640とiso4000が使いわけできる機種が使い勝手良くて気に入っています。
SONY FX3やa7sⅲはデュアルネイティブiso800とiso12800というおばけスペックなのですが、逆に12800まで行ってしまうとNDフィルターが必須なケースが多くなります。iso800からiso12800って4段分違いますからね…。

まとめ

ノイズを抑えたいなら極力ベースISOを使用する
ご自身が使用しているカメラのISO感度がいくつくらいまでであれば耐えられるのかをテストしておくのも良いかもしれません。

今回の内容では触れていませんが、望遠レンズを使用するとボケが強くなるため、f値を上げなくてはならないケースもあります。そういった時にもこのISO感度は非常に役に立ちます。

今回のコンテンツが撮影のヒントになりましたら幸いです。
FIPLMのYODOでした!

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