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カメラのシャッタースピードの設定を動画・写真それぞれで解説

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カメラのシャッタースピード(シャッター速度)は動画と写真で使い方が変わってきますので、今回の記事ではシャッタースピードの使い方が動画と写真の両方がわかるお話をできればと思います

そもそもシャッタースそもそもシャッタースピードって何?

シャッターが開いている時間のことを表します。
例えばシャッタースピードは100で設定されているときは1/100秒の間光を取り込みます。
125で設定されている時は1/125秒の間光を取り込みます。

このシャッタースピードを開いている時間が短ければ短いほど、光を取り込む時間が短くなり暗い映像や画像が撮れます。
逆に時間が長ければ長いほど、光を取り込む時間も長いため明るい映像や画像が撮れます。

POINT!
明るく撮りたい時はシャッタースピードを1/8秒や1/30秒などの長い時間にする
暗く撮りたい時はシャッタースピードを1/200秒や1/250秒などの長い時間にする

写真におけるシャッタースピードの決め方

どういう表現をしたいかによって決めていいかと思います。
ただ極力、手ブレを無くしたいという方は使っているレンズのmm数の2倍の数値でシャッタースピードを設定しておくと軽減できるかと思います。
・35mmのレンズであれば1/80秒
・50mmのレンズであれば1/100秒

個人的には寒くて身体が震える時などは1/200秒で設定して撮影しています。
思ったより四肢って震えが大きくて、よくみるとブレているときがあるので…

撮影した画像を撮って出し使用するのであれば、画面をみて適正な明るさのシャッタースピードに設定をするというので十分だとは思います。

POINT!
メーカーによってはRAWデータが非常に暗いときがあります。
もちろん、明るくできるのですが、露出を気持ち高めに撮っておいた方が使い勝手がいいかもしれません。

写真でシャッタースピードを速くすると

パキッとしたブレ感のない写真を撮ることができますので、動いている被写体の撮影に向いています。
例えば、スポーツとか動物か車とかですね。

また、日中に外で撮る時などでも明るさ調整のためにシャッタースピードを速く設定して撮影をするケースが多いです。

ただ、暗い場所でシャッタースピードを上げて撮影したい場合にはISO感度を高く設定する必要があります。ISO感度に関しましては別の記事で詳しく説明しようとおもいますが、高い数字にするほど明るくなりますので、明るくなった分、シャッタースピードをあげることができます。
ただし、ベースとなるノイズがほとんどないISO感度から離れるほどに、ノイズがでやすくなりますので注意が必要です。

写真でシャッタースピードを遅くすると

ブレ感や残像を残した写真を撮ることができます。
例えば、流れている川や滝の水面を滑らかに撮影したいときや、車のライトの残像を残したい時などに使えます。

ただ、日中でシャッタースピードを遅くすると白飛びしてしまいますので、NDフィルターというレンズ用のサングラスみたいなものを着けて、明るさを調整する必要があります。

動画におけるシャッタースピードの決め方

これは一旦、使用するfpsの2倍でおぼえていてもらえれば大丈夫です。
もちろん、どんな感じの映像を撮りたいかにも左右はされるのですが…
プロ用カメラではシャッター速度の代わりにシャッター角度というものがあります。

シャッター角度には「180度シャッターの法則」というものがあり、シャッター角度を180度に設定するとフレームレートの2倍で撮影できるといものです。
この法則は絶対的な物ではないですが、動画撮影の場合には適度なブレ感があったほうが滑らかで綺麗にみえますので、表現として違和感がなく撮影しやすい設定だと思っていただければと思います。

また、fpsの2倍にシャッタースピードを設定することで別のメリットもあります。

シーケンスのフレームレートを24fpsや30fpsで設定して、48fpsや60fpsで撮影した動画データを使用すると、50%前後までスローモーションを使用することができます。
人が歩いているシーンだったり、エステの施術のシーンだったり、動画で見直すと意外と動きが早いなと感じる時があります。

そういった時にスローモーションを使って、綺麗にみえる動きの速度に調整することができます。

ただ、48fpsや60fpsで撮影した動画データであっても、シャッタースピードが1/50秒や1/60秒の場合
つまり48fpsシャッタースピード1/50秒、60fpsシャッタースピード1/60秒で設定した時は、スローモーションをかけた時に、ブレ感が酷くて使えないケースがあります。

そのため、fpsの2倍でシャッタースピードを設定して撮影しておくと無難かなと思います。

動画の場合はシャッタースピードで明暗の調整がしにくいですので、NDフィルターが必須なツールとも言えます。

POINT!
動画の場合はシャッタースピードを速くすることも遅くすることも難しいケースの方が多いですので、機器本体のネイティブISOを確認して購入するのがオススメです。

↓シャッタースピードの速いverと遅いverをそれぞれ動画で撮影しています。

動画でシャッタースピードを速くすると

カタカタとしたパラパラ漫画てきな表現になったりします。
といっても 30fpsに対して1/100秒くらいではわかりませんが、水飛沫などで試してみるとわかりやすいのですが、水滴がブレなくはっきりと映るとチラついてみえるような感じがします。

個人的にシャッタースピードを高く設定する時は
・120fpsや180fpsなどのハイフレームレート(HFR)を使用する時
・NDフィルターを着けていても、ちょっと明るいなというときに許容範囲内で
という感じです。

プラスのメリットとしては動画から1フレームを書き出しした時にブレ感がなく写真として綺麗だとは思いますが、動画を主体的につくる前提ではわざわざやらないかなと思います。

動画でシャッタースピードを遅くすると

24fpsでシャッター速度1/25秒で撮影をするとブレ感という残像が目立ちます。
ミラーレスカメラではfpsよりも低いシャッタースピードの設定などができるのですが、
・24fpsでシャッター速度1/8秒で撮影をすると程よいコマ落ち感あります。
ファッション系の動画などで使用できるような感じがします。
・24fpsでシャッター速度1/2秒で撮影をするとめちゃめちゃ残像が目立ちます。
一昔前のカラオケの映像でよくあった表現かもしれませんが、これは街を撮影したいけど、人の顔などは極力映らないようにしたい時などに使えます。

まとめ

シャッタースピードは撮りたいものに応じて変わるというのが結論ですが、動画であればfpsの2倍、写真であれば適正な露出に合わせてシャッタースピードを調整するというので十分かと思います。
特に写真の場合はAモード(絞り優先オート)というのがありますので、そちらに設定してボケ感がどの程度ほしいかで撮影をするというのでも最初は十分かと思います。

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